第57回放送番組審議会 議事録(書面会議) | 番組審議会 | ミクスネットワーク

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第57回放送番組審議会 議事録(書面会議)

期間
令和4年8月12日(金)~8月31日(水)
審議委員
市橋章男・加納寛樹・杉浦賢一・長坂秀志・萩原幸二・渡辺傳次郎・青山恵美子・今井幹子・太田敏子・荒川江美
(順不同/敬称略)
事務局
ミクスネットワーク編成部/森崎健吾・石川康雄・藤江有梨

進行

1.はじめに

 放送番組審議会は通常、委員の皆様にご参集いただき開催しているが、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止対策として郵送にて番組DVDを送付。番組また弊社事業内容に対して書面にてご意見をいただく形で開催した。

2.議  案

(1)視聴番組【けーぶるにっぽん 彩・JAPAN 天下人・家康も愛した「万年青」】に対する意見

万年青を徳川家康生誕の地・岡崎で栽培している「宝生園」を中心に、江戸時代から現代まで人々を魅了する万年青の魅力を紹介した番組【けーぶるにっぽん 彩・JAPAN 天下人・家康も愛した「万年青」】をDVDにてご視聴いただき、委員の皆様からご意見をいただいた。

【意見1】

よく構成された番組。ドキュメンタリー番組というのは、それを視聴する人により様々な視点を持つものと考えている。その場を映すだけの安易なものであれば、その傾向が当然増すだろう。その点、本作品は「万年青」の栽培に携わる水野さんの、人としての考え方、生き方を中心に構成されており、最後までその柱を失っていない。万年青の植物としての素晴らしさ、その栽培の魅力、万年青栽培にかかわる人々の思いなどが番組に彩りを添えてはいるが結局は水野さんの万年青哲学に集約されて行く。娘さんの登場により、その本音を語っていただいたことで、万年青栽培の将来について、この番組を視聴する我々も一緒に考えさせられる場を作った。同時に、後継者問題に悩む事業主さんたちにも大きな示唆を与えてくれたと思う。岡崎で制作された作品であるからこそ、「家康」という郷土色も出すことができたと感じている。巧みなカメラワーク。カメラの性能が向上したことで、驚くような美しい映像であると感じた。特に、万年青の葉の特徴を撮影したところ、楽焼の透明感と絵付けの素晴らしさなど、本当に素晴らしい。そして付け加えれば、視聴者の目を集中させるカメラワークが卓越している所だろうか。全編を通して感心させられた。

【意見2】

おもとについて、栽培だけでなく鉢や寺社、経営などいろいろな情報を取り入れていて、良かった。気になった点としては、岡崎や三河地方で古くから盛んに栽培されたということが分かる説明がなかった。又、映像として岡崎城周辺が流れているが、今の最新映像にとり直して使用して欲しいと思った。

【意見3】

まず、大変よくまとめられており良い番組だと思いました。万年青についてあまり知識の無い私にも、家康との関係や現状の問題点などよくわかる内容でした。特に「宝生園」の水野氏のお話はとても解かりやすくその思いがよく伝 わり「万年青」を身近に感じることが出来ました。

ただ、「万年青」は育てやすいとおっしゃっていましたが、実際の育て方についてもっと説明がほしいと思いました。それと、気になるのはやはり価格です。番組では価格には踏み込めないのでしょうか?「万年青」は私には高価なものというイメージがあります。育て方と、価格、その二点に踏み込んでほしかったと思いましたが全体としてとても良い番組でした。ありがとうございました。

【意見4】

見かけたことのある植物が、「万年青(おもと)」と言い、岡崎にゆかりが深く、縁起物であることなど、知らないことが多くとても勉強になりました。

番組は,江戸時代からの園芸文化や神社の彫刻などの紹介のほか、日本唯一の万年青女性園芸家「宝生園」の水野さんへのインタビューを中心に、万年青を守り、育て、広めていこうという熱意、愛情がよく伝わってきます。

園芸家や業界の現状、取り組みについての状況説明のほか、イベントや今後の活動、農園の情報などをもう少し盛り込むと、より多くの岡崎市の情報発信となり、私たち視聴者の側からの応援がしやすいように思いました。

全国のケーブルテレビ局で放送される番組で、岡崎市のことが取り上げられるのは誇らしく、これからもこのようなプロジェクトに積極的に参加してほしいと思います。

【意見5】

家康とオモト(万年青)にまつわる伝承、古くから三河地方で栽培され、関連する楽鉢など珍しい映像が並ぶ。葉の形状、色や模様が主役であることも珍しく、ここにスポットが当てられたこの作品は評価されるであろう。この作品は歴史的背景、時代の変化の中、貴重な業種にスポットを当て、事業継承の問題をも提起したことも注目したい。NHK大河ドラマ「どうする家康」の放映前にして、時期にあった作品である。

【意見6】

この番組を見るまで「万年青」という存在を知らなかった。岡崎市には多くの歴史ある文化や伝統が残されているが、まだまだ世間にあまり知られていないものがあると思うので、これからもそういった題材を取り上げていただきたいと思う。万年青について、様々な角度から紹介されており、短い時間の中でわかりやすく内容をまとめられていたと思う。また万年青の自然な色合いや、鉢の鮮やかな色彩などきれいに映しており、視覚的にも楽しめる内容だった。

【意見7】

縁起の良い植物である事は知っていましたが家康に寄贈し大事に受け継がれ岡崎市で栽培されておりそれも女性の方ががんばって親から引き継いでおられています。今は余り一般の方々にまで知れ渡っていないようです。私はお正月花として生けたこともありますが鉢植えが魅力的です。今年は岡崎も家康関連の行事が多いのでいろいろな場所へ出向いて宣伝するべきだとおもいます。種類も沢山有り瓶に入れ込むテリウス作成体験してみたいです。

【意見8】

我が家でも万年青を育てています。この番組を視聴して初めて歴史ある園芸植物だと知りました。しかも縁起の良い植物と聞き、より一層成長が楽しみになりました。伝統あるものを代々継承しつつ、そこに現代のニーズに沿ったアイデアを加えて、新たな歴史を生んでいく過程に感動しました。

楽鉢にも興味を持ちました。鮮やかな絵柄の鉢、底から空気を入れて根腐れしにくく工夫された鉢、ひとつの楽鉢が出来上がるまでの工程に見入ってしまいました。万年青と楽鉢が見事に融合された美術工芸品を、もっとたくさんの方が身近に感じることが出来ると愛好家が増えると思いました。

【意見9】

地元でも知らないことがたくさんあります。生け花の花材としての万年青の方がなじみがあったのですが、宝生園さんの思いを伺えて良い番組でした。こうした地元の企業の産業や企業を30分ほどで紹介した番組が手軽に見られるといいと思います。

【その他のご意見・要望】

・コロナ禍で取材も制限が多かったり、マスクの着用などが求められたりと苦労も多いと思う。テレビ番組はあるところで人々の暮らしの「お手本」にもなるのだから仕方ないと思うが(公的機関の指針に従うこと)、スタジオ内での撮影などは換気や人との距離、アクリル板などの設置などの対策を講じた上で「マスクなし」の方向で考えられないだろうか。ご一考願いたい。

・新型コロナウイルス感染症が落ち着いて、審議委員全員で集まって、意見を言いながらの番組審議会ができるといいなと思っています。DVDの送付、意見回答書の送付ありがとうございました。

・引き続き、岡崎市の発展、歴史と文化の継承に寄付する素晴らしい番組を作り続けてください。

・この番組を見て、職人さん達の強い思いが伝わってきて感銘を受けました。これからも岡崎の伝統ある文化を紹介して頂けると嬉しいです。

以上、各委員の皆様から番組に対する感想や貴重なご意見などをいただきました。

本議事録をもってご報告させていただきます。


令和4年9月13日
ミクスネットワーク株式会社 放送番組審議会
会     長    市 橋 章 男
ミクスネットワーク株式会社 会社代表
代表取締役社長    大 川 和 昌