第56回放送番組審議会 議事録(書面会議) | 番組審議会 | ミクスネットワーク

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第56回放送番組審議会 議事録(書面会議)

期間
令和4年2月1日(火)~2月28日(月)
審議委員
市橋章男・加納寛樹・杉浦賢一・長坂秀志・萩原幸二・渡辺傳次郎・青山恵美子・今井幹子・太田敏子・関広子
(順不同/敬称略)
事務局
ミクスネットワーク編成部/森崎健吾・石川康雄・嶋崎早穂

進行

1.はじめに

 放送番組審議会は通常、委員の皆様にご参集いただき開催しているが、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止対策として郵送にて番組DVDを送付。番組また弊社事業内容に対して書面にてご意見をいただく形で開催した。

2.議  案

(1)視聴番組「巡って、参って、御朱印あつめて」に対する意見

 2021年11月から制作を開始した、市内の御朱印をいただける寺社を目的地とし、辿り着くまでの風景や周辺スポットなどの情報を紹介する番組「巡って、参って、御朱印あつめて」をDVDにてご視聴いただき、委員の皆様からご意見をいただいた。

【意見1】

目的が「SNS映え」と「歴史」と、絞り切れなかったことで、番組名から受ける印象と内容にズレを感じた。例えば御朱印をいただける寺社をまず巡り、+α周辺のスポットを紹介するという順番にしたり、周辺スポットに関しても食に偏らないようにしたりするのがよいのではと感じた。

番組を見るターゲットも大人女子であれば、それも題名に入れると番組を見たときの違和感がなくなると思った。

【意見2】

伊賀八幡宮周辺にある、気になるお店の紹介ということで、名前を聞いただけでは何屋さんなのかわからない今大人気のパン屋「つまりねだから」。高級食パンの紹介はとても美味しそうだったので、もっと多くの人に知ってもらい食べてもらいたいと思った。もう1軒は、お母さんが始められたタルトとスイーツのお店「ブラックバーズ」。フルーツタルトが人気でその他キッシュも出していて、SNS映えするようなお店だったと思った。

伊賀八幡宮の詳しい話も紹介していて、岡崎市に住みながら知らないことばかりで、御朱印を集めながらたくさんの神社・寺院を巡ってみたいと思った。コロナ禍で旅行に行けない今、わが街をもっと知ることもいいなと思った。

【意見3】

お店を散策しながら目的の神社巡りをする。良い企画だと思う。岡崎市の寺社仏閣は人口密度から調べると京都より多いと言われている。また徳川家康との関連も、この巡りを見て「おー!家康との関連がこんなところにも。」と驚かされ、家康と岡崎の深い繋がりが確認できた。

神社にたどり着くまでにあるお店は、独自の思いを込めたこだわりがあるお店が多いと感じた。老舗・新店を紹介してもらえると岡崎のPRにもなる。今まで知らなかったお店の紹介は、そのお店に行ってみたいと思い、行ったことのあるお店は「私も知ってる」と喜びが起こってくる。

そしてたどり着いた神社の厳かな御朱印をいただく。神社にもよるが、その時期ごとに書いていただける御朱印が異るものや、厳かさの中にも華やかさがあり飾っておきたくなるようなものもある。最近では御朱印を集める若者が増えていると聞いている。それはその季節、場面、そしてお参りされる方に合わせた御朱印がいただけることから、それを求めて神社に訪れるという日本のよき風習から来ていると思う。岡崎と家康のつながりだけでなく、岡崎のお店の紹介にも繋がっていくと思った。

【意見4】

岡崎市内を巡り歩いて神社やお寺で御朱印をいただく企画。行ったことのある場所や通ったことのある道路、見たことのある建物が随所に映し出されるのは地元のケーブルテレビならではと感じながら視聴した。

リポーターの好みや気になるお店を紹介することも親しみがわき、通り一遍の紹介とならず、店主とのやりとりにも興味が持てる内容となっていた。

今回から始まると冒頭で紹介があったが、これから定期的に岡崎市内すべての御朱印がいただける神社やお寺を巡っていけば、根強い御朱印ブーム、大河ドラマと相まって、視聴者に地域の魅力と歴史を発信できると思った。今後も期待したいと思った。

【意見5】

企画は大変良いと思った。ただし、音量が他局に比べ3~4割ほど小さいのではと感じた。この番組尺であれば、あと2~3店舗多く紹介があっても良いのではないかと思った。

【意見6】

人気の御朱印と店舗紹介を組み合わせて、若いリポーターが進行するこの企画は各所に展開でき、様々なお店や道中の雰囲気を知ることができる。また説明の映像を加えており、視聴者に配慮されていることなど、全体として高く評価できる。多少の進行のたどたどしさもあり、店舗紹介の時間配分や紹介する店舗数など工夫の余地を感じた。

【意見7】

前回、審議対象であった豆腐店の再建の内容の番組と異なり、構成の3分の2がパン屋とケーキ屋の単なる食レポであり、お店のニュース性やストーリー性もなく、心を打つものもない単なる店の宣伝番組という印象が残り、番組全体をマイナスイメージにしていると思った。

伊賀川堤防についても、過去の水害や河川改修などを取り入れたら、内容の濃いものになったと思う。もう少し企画や構成の工夫を考えるべきかと思う。

【意見8】

ミクスでは女性が番組内容のテーマ設定から、撮影、ナレーション、編集まで手掛けられることが多い。自分自身が歴史番組に関わり始めたころには「重い機材も運び、カメラも操作するなんて大変だ」と思っていたが、近頃では逆にその良さが伝わってくるようにもなった。今回視聴した番組は、まさにその典型だろう。

歴史的な神社や寺院に出向き、「御朱印」をいただくことをテーマに考えた番組制作の発想は、女性ならではの視点がもとになっていると言える。高級食パンの店や、特製のケーキを製造販売する店など、街のグルメ紹介も内容に取り込み、実に楽し気に展開されている。リポーターの藤江さんも、そのあたりを上手にリポートしていて微笑ましい。

伊賀八幡宮でのリポートについては、やや物足りなさも感じたが、これは専門的な内容を要求している番組ではないので、あらかじめ視点を定めておくことが大切だと感じる。他の寺社に関しても妙な深堀は不要だろう。その分、逆にどこまで取材するのか、また取材した内容をどのように編集するのかがポイントとなってくると思う。

現在は、女性の社会進出と働き方改革が求められている。コロナ禍ということもあって、イレギュラーな仕事が求められることも多いのではないだろうか。特に番組制作というのは非常に特殊性を持った仕事と言える。女性の皆さんがどのように活躍し、意欲的な番組作りを進めるのか注視したい。頑張ってほしいものだ。

【意見9】

まず番組名から楽しそうに感じた。今回は伊賀八幡宮を目的地に、周辺スポットのお店紹介があったが、リポーターの進行がよく、お店の商品・雰囲気・こだわりなどがとてもよく伝わってきた。私はどちらも馴染みのあるお店だったが、新しい発見もでき更に興味深いお店となった。

また伊賀八幡宮についても、由緒のある神社でよく参拝に行くが、番組を通して改めて伊賀八幡宮の歴史に魅了された。今度、御朱印をもらいに行きたいと思った。25分の番組でしたが60分に拡大してほしいほど笑顔になる番組だったと思う。

【その他のご意見・要望】

・2023年「どうする家康」を岡崎市民全体で盛り上げていくには、地元のミクスの力も大変大きいと思う。商工会議所の「家康プロジェクト」も取材してはどうだろうか?

・今後も岡崎市や市内の個人の取り組みなど取材し、情報発信していくかと思うが、ミクス単独で発信していると周知されないまま終わってしまっていることが多いように思う。横のつながり、連携を取る役目をミクスにお願いしたい。

・放送番組審議会の案内や意見・感想の提出について、電子メール・電子データでのやりとりができると効率がよくありがたい。

・長引くコロナの影響で、長時間自宅で過ごす人が多くなっている。気分を明るくするため、身近に散歩できる場所やお出かけを誘導する番組を増やすことが求められている。また、市内の歴史を知るコースも、大河ドラマの影響が出てくるこれから1,2年は特に求められると思われる。

・岡崎市内の諸行事やイベントなど、アンテナを高くしてよく取材していると思う。ミクスへの取材要望など、市民生活とのハードルをできるだけ低く、岡崎の良さが発信できる仕組みを進化させてもらいたい。

・来年は大河ドラマで徳川家康を通し、岡崎が舞台となる可能性が高い。市や人々の活動にも影響を与えるだろう。さらにきめ細かい取材活動を様々な機関と連携して行うようにしていただきたい。

以上、各委員の皆様から番組に対する感想や貴重なご意見などをいただきました。

今後、いただいたご意見を参考にし、これからの番組制作や審議会運営に活かさせていただきます。

本議事録をもってご報告させていただきます。


令和4年3月17日
ミクスネットワーク株式会社 放送番組審議会
会     長    市 橋 章 男
ミクスネットワーク株式会社 会社代表
代表取締役社長    大 川 和 昌