第47回放送番組審議会 議事録 | 番組審議会 | ミクスネットワーク

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第47回放送番組審議会 議事録

日時
平成29年8月29日(火) 11:00~12:30
会場
ミクスネットワーク(株)南棟2階会議室
出席委員
市川賀三・市橋章男・神尾明幸・合原明広・酒井英二・坂元英征・青山恵美子・磯村薫・原田俊子・星野淳子(順不同/敬称略)
欠席委員
藤原正寛(順不同/敬称略)
事務局
ミクスネットワーク編成部/森崎健吾・石川康雄・嶋崎早穂

進行

1.あいさつ

 大川博美代表取締役社長から、ご参集頂いたお礼と放送番組審議会の説明がされ、出席いただいた審議委員の皆様には、どのようにすれば市民が求める放送サービスを提供できるか審議していただきたいと話しがされた。またミクスでは現在、4Kシステムの導入や1Gサービスの提供開始、ソフトバンクとの提携による電話回線の新設などに取り組んでいることが説明された。最後に新議員の皆様には忌憚の無いご意見をいただきながら、十分討議していただきたいと挨拶がされた。

 その後、大川社長は会場を退席。続いて、森崎健吾常務取締役よりミクス事務局メンバーの紹介があり、市橋章男会長進行の元、議案に移った。

2.議  案

(1)ミクス現況報告について

 はじめに森崎常務よりミクスの現状報告がされた。
 ミクスは平成2年11月3日に開局。2003年の地上デジタル化に伴いミクスもデジタル化。現在放送サービスは約29,000世帯が、通信サービスは約17,000世帯に利用して頂いていることが説明された。またKDDIと提携しサービス提供している電話事業では約11,000世帯にサービス利用をしていただいており、放送・通信・電話を合わせた総接続世帯数は約61,000世帯にとなっていることが述べられた。
 また一時は競合他社に押されてはいたが、現在は契約者数は上昇傾向で通信利用者に関しては純増しており、放送サービスについても今後純増を目指していきたいと報告された。

(2) 新サービスについて

 続いて、森崎常務より資料1をもとに新サービスについて報告がされた
 はじめに放送事業での新チャンネルの導入について、県内14局のケーブルテレビ局と共同で番組を購入することで安価に新チャンネルの導入を実現。今年4月から新たにダンスチャンネルの放送を開始し、小学校の授業においてダンスが必修化されたことによるダンス人口の広まりに狙いをつけ、更なる顧客の獲得を目指したいと述べられた。
 次に1Gサービスについて説明がされた。これまでミクスでは最大100Mのサービスで通信事業を展開してきたが、今年4月より1Gサービスの提供を開始。8月には市内全域へのサービスが開始されたことが述べられた。これは時代の流れと顧客の声を汲み取って始めたサービスであることが述べられた。
 続いて、放送サービスの4K化について説明がされた。総務省は2020年の東京オリンピックまでに一般家庭のテレビの4K化率50%以上を目指しており、この流れの中でミクスもこれに対応していく方針であり、既にカメラや編集機器は今年4月から4K対応の物を導入したことが話された。地上波の4K化に関しては技術的な面で難しく当面は実現しない。しかし、ケーブルテレビでの4K対応に関しては、STB(セットトップボックス)を4K対応のものに交換するだけで視聴することが可能になるため、テレビの買い替えなど余分な手続きが不要であり、これを強みとして業界全体での4K化対応の推進を強化していきたいと述べられた。
 そして最後に、ソフトバンクとの提携について話がされた。これまでケーブルテレビ局はauの携帯電話と自社の通信サービスをセットで利用してもらうことで、利用料を値引きするセットプランの提案を行ってきた。しかし、この条件ではauを利用している顧客以外の多くの顧客に満足していただけておらず、今回ソフトバンクとの提携も開始することが決定したと話しがされた。このサービス開始により、これまで以上に多くの契約者に月額利用料や固定電話・携帯電話の通話料をより安く利用して頂けることとなり、新たな顧客の獲得の獲得に繋げていきたいと述べられた。

(3)第26回視聴動向調査結果について

 次に、森崎常務より、資料2をもとに第26回視聴動向調査について話がされた。視聴動向調査は放送サービス契約者の中からランダムに2,000人選出し番組に関するアンケートを取るものであり、今回は全体の18.4%である274通の回答によって集計を行ったことが話された。
 集計結果から、契約者は50~70代が多いが、視聴者層としては若い世代も多く、幼い子供をもつ世代の子供向けチャンネルの視聴も多いことが分かったと述べられた。またサービス内容の満足度においては73%が満足していると回答している一方、未だ満足いただけていない契約者も多く改善に努めていきたいと話しがされた。
 また各専門チャンネルについては、キッズステーションやアニマックスなどの子供向けチャンネルは毎年安定した人気があり、ムービープラスやチャンネルNECOなどの映画専門チャンネルは高齢者にも人気が高いことが話された。 その他、全チャンネルの中から好きなチャンネルを回答してもらう質問では、ディスカバリーチャンネルやナショナルジオグラフィック、ヒストリーチャンネルなどのドキュメンタリーが年配にも人気が高く、その一方、嫌いなチャンネルに対する質問では放送大学や囲碁将棋チャンネルが上位にあげられた。しかし、これらのチャンネルに関してはコアなファンも多く、一概に人気が無いともいえないと述べられた。
 続いてチャンネルミクスでの好きな番組に関しては、日替わりで放送内容を替えているタウン通信や特別番組との回答が多かった。その他、行政チャンネル「チャンネルおかざき」では、議会中継への注目度の高さが伺えることが分かったと説明された。
 また、ミクスの光サービスでの放送サービス加入者の自宅ではSTBを設置していない部屋でも、BS放送を視聴できるサービス「BSパススルー」サービスの認知度に関して、未だ認知度が低く今後周知に努めていきたいと話しがされた。

(4)その他

 石川編成部長より、資料3をもとにミクスの自主制作番組「チャンネルミクス」と岡崎市の行政チャンネル「チャンネルおかざき」について説明がされた。
 チャンネルミクスでは、「あなたがニュース」をコンセプトに、市民の身近な出来事を取材し、子どもからお年寄りまで幅広く、気軽に出演出来る番組制作を心がけていると話しがされた。
 その中で、岡崎市内の出来事を日替わりでお伝えするニュース番組「タウン通信」は、取材回数も多いことから人気が高いことが話された。
 また、最近では歴史や文化に関する番組への需要も高まっており、半年前から放送を開始した県内の歴史遺産を巡る「名所図会」は、視聴動向調査でも既に人気番組の上位にランクインしており、今後このジャンルに力を入れ、近隣局からの購入も考えたいと述べられた。こうした傾向は全国的にも見られ、秋からは弊社制作の歴史番組「岡崎ふるさと巡り」がケーブルテレビ局の全国放送にて配信されることが決定していると説明がされた。
 続いて特別番組について、一番の売りは生中継であり、2020年の東京オリンピックの開催に向けスポーツへの注目度が高まる中で、これから多くのスポーツを収録・生中継を行っていきたいと述べられた。また7月には高校野球愛知大会の生中継を行い、今年は県内14局のケーブルテレビ局で愛知県内全10球場の試合の中継を行ったことが話され、更に10月には東海4県が集まって行われる選抜高校野球大会の生中継も予定していることが報告された。
 またこうした各局の連携設備を積極的に活用し、8月6日に行われた岡崎の花火大会の様子は県内6局に同時放送を行った。更に10月には半田の山車祭りを、秋には名古屋で行われるバスケットボールの大会ウインターカップを他局から購入し生中継する予定であることが話され、ミクスとしても今後こうしたシステムを利用しながら岡崎の情報も市外に発信していきたいと述べられた。
 続いて、チャンネルおかざきについて紹介がされた。チャンネルおかざきは、行政チャンネルとして市役所広報課が編成案を考えたものをミクスにおいて番組制作しており、議会中継を中心に市制の動きについてお伝えするなど、こちらでも市民の要望にこたえた番組制作を行っていきたいと話された。

3.意見交換

市橋章男会長の進行のもと、意見交換に移った。

1)ミクス契約者の工事を行う施工業者同士で安全協議会を2年前結成し、施工上の問題の共有や施工法の統一について話し合いをしている。業者としての心配りが新規加入に繋がるよう努めたい。

… 是非ともお願い致します。

2)身の回りでもミクス加入者がまだ少ないのでPRに努めてほしい。

 … 営業努力させていただきます。

3)子ども向けチャンネルは事業でも活用している。また花火大会の生中継は毎年室内での花火観賞に利用させていただいており、とても良いと思う。

… 近年では花火会場での人混みを嫌い、生中継での視聴を楽しみにして頂いているお客様も多いです。花火大会についても今後4K放送を検討しており、将来的にはより鮮やかな映像を楽しんで頂けると思います。

4)いつもイベントなど取材に来ていただき、イベントや地域の活性化にも役立っております。今後も活用させていただきたいと思います。

… 宜しくお願い致します。

5)これまで撮影してきた映像データは膨大な量になると思います。そうした財産をどのように活用するかしっかり考えてもらいたいです。例えば、図書館などでデータベース化してみてはいかがでしょうか?

… 貴重なご意見ありがとうございます。参考にさせていただきます。

6)タウン通信の放送尺をもう少し長くは出来ないか?もっとゆっくり観たいとの要望を多く聞いています。また、放送した番組をダビングして配布してもらえれば地域住民も喜びます。

… 貴重なご意見ありがとうございます。放送した番組のダビングに関しては、音楽の著作権が大きく関係しており、ダビング配布は二次利用にあたるためCS系チャンネルは条件を統一して制限されています。これにより残念ながら対応ができません。

7)STBの増設料金がもう少し安くなると、より普及するのではないか?

… 貴重なご意見ありがとうございます。

8)視聴動向調査を拝見し、俳句関連の番組の視聴率の低さにショックを受けた。市内の俳句人口は1,000人とも言われており、もっと多くの人に観ていただきたい。

 … 契約者の年齢層にはご年配の方も多く、ケーブルテレビの視聴環境が整わない方も少なくありません。今後費用的なことも含め、環境を改善できるよう努めて参ります。

4.閉  会

 定刻となったため、市橋章男会長より今回参集して頂いたお礼と積極的な意見討論についてのお礼の言葉があり、放送番組審議会を終了した。

以上を明らかにするため、議事録を作成する。


平成29年8月29日
ミクスネットワーク株式会社 放送番組審議会
会     長    市 橋 章 男
ミクスネットワーク株式会社 会社代表
代表取締役社長    大 川 博 美